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ニュースリリース

2018年

公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団 復興支援基金 2017年度復興支援事業
次世代支援「英語コミュニケーションスキル研修プログラム」
活動の初年度は岩手・宮城・福島の高校生293名が参加

2018年4月12日

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2018年3月 福島県南会津高校の東京研修の様子


公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団(所在地:東京都港区、理事長:佐々木康行)は、「コカ・コーラ 復興支援基金」の復興支援事業の一環として「英語コミュニケーションスキル研修プログラム」を昨年 7月より実施し、岩手県、宮城県、福島県の合計6校の高校生293名が2017年度のプログラムに参加したことをご報告いたします。

コカ・コーラ 復興支援基金」では、東日本大震災の被災地域において向上心あふれる青少年のための多様な学習機会と学びの環境が求められている状況などを鑑み、岩手県、宮城県、福島県の高校生を対象に、国際社会で活躍する、地域社会へ貢献する人材を育成する一助となることを目的として、2017年7月から、「英語コミュニケーションスキル研修プログラム」の実施に取り組んでいます。

「英語コミュニケーションスキル研修プログラム」は、公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団が「コカ・コーラ復興支援基金」の2017年度復興支援事業として昨年7月より開始したもので、岩手県、宮城県、福島県の高校生を対象に2017年度から3年間にわたり、国際社会で活躍し、地域社会へ貢献する人材を育成すること、ひいては現在の地域ニーズに合った支援プログラムで東日本大震災の被災地域の復興を教育と次世代育成の観点から支援することを目的としています。

293名が参加した2017年度のプログラムには、岩手県、宮城県、福島県にある合計6校の高校生が参加し、外国人スタッフや留学生のサポートを受けながら、実践的な英会話や観光ガイドに関する学習に取り組みました。研修プログラムは主に3つの学習過程で構成され、英語のネイティブスピーカーとの交流を通じた体験型プログラム(2日間)、オリジナル教材による自己学習プログラム(3〜6カ月間)、および日本の観光地や自分の将来の夢を英語で伝える実践型プログラム(1〜2日間)という一連の学習過程を通じて、国際社会で活躍する、地域社会へ貢献する人材としてのコミュニケーションスキルの向上を目指すものです。英語学習の集大成である実践型プログラムでは、6校のうち3校が東京、残りの3校が地元での最終研修に臨み、著名外国人への観光案内を想定したオリジナルツアーを英語で披露したり、実際に外国人向けの観光ツアーを実施したりしました、また、将来の夢や思い描いているキャリア、地元地域の課題について英語で発表を行うなど、学校ごとの学習テーマ・教材を通じて、実践的な英語力を磨くとともに、外国人観光客の視点から地元地域の魅力を再発見し、“おもてなし”の心得も学びました。

東日本大震災の被災地域が復旧から復興へと歩みを進める中、開催が2年後に迫る東京2020オリンピックでは、サッカーと野球の競技を宮城県と福島県の会場で実施することが決定しており、また、東京2020オリンピックの前年に開催されるラグビーワールドカップ2019では岩手県での試合開催が決定しているなど、東北3県では国際的なイベント開催を控えています。世界の注目が日本、そして東北に集まる今、国内はもとより海外からの来訪者をはじめとする国外の人びとに地元の魅力を発信する担い手となる、グローバルな視野とコミュニケーション能力を備えた人材の育成が求められています。

コカ・コーラ 復興支援基金」では、2018年度も引き続き、「英語コミュニケーションスキル研修プログラム」を実施し、次世代の人材育成などを通じて、東日本大震災によって被害を受けた被災地の復興支援に努めてまいります。


■2017年度「英語コミュニケーションスキル研修プログラム」開催報告

名 称   公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団 復興支援基金 2017年度復興支援事業
           「コカ・コーラ 英語コミュニケーションスキル研修プログラム」


主 催   公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団


対 象   岩手県、宮城県、福島県にある合計6校の高校生293名

            福島県立南会津高等学校: (1年生50名)
            福島県立あさか開成高等学校 (1〜3年生36名)
            宮城県松島高等学校 (観光科2年生77名)
            宮城県石巻高等学校 (1〜2年生50名)
            岩手県立釜石高等学校 (1〜2年生40名)
            岩手県立不来方高等学校 (外国語学系1年生40名)


内 容   1)英語のネイティブスピーカーとの交流を通じた体験型プログラム(2日間)
            2)オリジナル教材による自己学習プログラム(3〜6カ月間)
            3)日本の観光地や自分の将来の夢を英語で伝える実践型プログラム(1〜2日間)
            4)最後にプログラム修了証を授与


■公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団について
公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団は、2007年6月に37年継続していた日本コカ・コーラボトラーズ育英会と、14年継続していたコカ・コーラ環境教育財団の事業を継承し、一元的に運営、推進できる母体として設立されました。心豊かでたくましい人づくり (Healthy Active Life)を理念とし、環境教育、教育支援、スポーツ教育を柱とした貢献事業を企画、提供することにより、国際社会が求める青少年の育成と、彼らを取り巻く地域社会を支える人材の育成を通じ、豊かな国際社会の形成及び国際親善に寄与することを目的に多様な事業を展開しています。


■「コカ・コーラ 復興支援基金」について
「コカ・コーラ 復興支援基金」は、東日本大震災によって甚大な被害を受けられた被災地の復興支援のための資金拠出を目的に、2011年3月24日、公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団内に設立された基金です。本基金は、過去7年間、当財団の活動理念「心豊かでたくましい人づくり」に基づき、次世代を担う子どもたちの教育支援をはじめとしたさまざまな事業を展開し支援を続けてまいりました。これまでの主な支援として、公立小・中学校へのエコ支援事業として太陽光発電・蓄電設備の設置助成、県や市町村のニーズに応じた直接支援としてヤングアメリカンズ東北ツアー協賛やスクールバスの寄贈、高校生・中学生を対象とした米国・英国でのホームステイ研修があります。


参考資料

これまでの「コカ・コーラ 復興支援基金」による復興支援活動(2011年〜2017年度)

◆公立小・中学校へのエコ支援事業:太陽光発電・蓄電設備の設置助成

設置校累計 55校
岩手・宮城・福島県の公立小・中学校を対象に、太陽光発電と蓄電設備の設置を助成。次世代を担う子どもたちへクリーンエネルギーを通じた環境教育と、地域の緊急避難場所への防災対応機能の整備を支援しました。。

◆県や市町村のニーズに応じた直接支援:ヤングアメリカンズ東北ツアー協賛

参加人数累計 3,100人以上
音楽公演と音楽教育を活動の柱とする米国の非営利団体「ヤングアメリカンズ」のメンバーと東北3県の子どもたちが、歌とダンスのショーをつくり上げるワークショップを応援。心の復興を支援しました。

◆県や市町村のニーズに応じた直接支援:スクールバスの寄贈

寄贈数 5台
岩手県沿岸地域の水産業の復興支援および沿岸被災地の将来を担う青少年の育成支援を目的に、県内の高等学校3校と特別支援学校2校へ計5台のスクールバスを寄贈しました。

◆高校生・中学生対象ホームステイ:米国・英国でのホームステイ研修

参加人数累計 257人
岩手・宮城・福島県の高校生・中学生を対象に、グローバルな視野を持つ人材の育成および教育支援の一環として、海外でのホームステイ研修プログラムを提供しました。

◆次世代支援「英語コミュニケーションスキル研修プログラム」

参加人数累計 293人 (2016年度40名のパイロット版を除く)
岩手県、宮城県、福島県の高校生を対象に、国際社会で活躍する、地域社会へ貢献する人材を育成する一助となることを目的として、2017年度からの3年間「英語コミュニケーションスキル研修プログラム」を実施します。

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