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ニュースリリース

2013年

全国の小学生から大学生155団体から環境教育の発展に寄与する団体を選定

『第20回コカ・コーラ環境教育賞』

優秀賞15団体が決定!8月の最終選考会で大賞を目指す

2013年7月2日

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公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団(所在地:東京都港区 理事長:末吉紀雄)は、環境教育に関する顕著な活動への顕彰及び環境保全・環境啓発に寄与する新しい企画への支援を行う「第20回コカ・コーラ環境教育賞」において、全国応募総数155団体の中から、15団体を優秀賞に選出いたしました。

1994年の創設から20回目を迎えるコカ・コーラ環境教育賞は、環境ボランティア活動の助成・支援を通じた環境教育・環境保全活動の促進を目的とし実施されてきました。同賞は国内の環境教育分野のさらなる推進に寄与するため、2009年度より「活動表彰部門」「次世代支援部門」の2部門にて全国公募を実施しております。

今年度の応募総数155団体(活動表彰部門:108団体、次世代支援部門:47団体)から優秀賞受賞団体に選出された15団体は、8月9日(金)〜11日(日)に「雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス」(北海道夕張郡栗山町)にて開催される『コカ・コーラ環境フォーラム』に参加。フォーラム内で実施する最終選考会(8月10日(土)実施予定)でプレゼンテーションを実施し、大賞を目指します。

■ 第20回コカ・コーラ環境教育賞 「活動表彰部門」選出10団体

北海道夕張郡

千葉県習志野市

群馬県吾妻郡

東京都港区

愛知県豊田市

静岡県牧之原市

大阪府大阪市

鳥取県東伯郡

熊本県阿蘇市

沖縄県石垣市

1. 北海道栗山町立継立中学校

2. 谷津干潟ジュニアレンジャー

3. 草津町立草津中学校

4. 港区立青山小学校

5. 豊田市立土橋小学校

6. まきのはら水辺の楽校

7. 学校法人 清風学園 中学生物部

8. 鳥取県東伯郡琴浦町立赤碕中学校科学部

9. 阿蘇市立坂梨小学校

10. 白保魚湧く海保全協議会

■ 第20回コカ・コーラ環境教育賞 「次世代支援部門」選出5団体

北海道札幌市

栃木県栃木市

静岡県富士宮市

岐阜県美濃加茂市

沖縄県名護市

1. 北海道札幌旭丘高等学校生物部

2. 栃木農業高等学校 麻の郷活性化班

3. 静岡県立富岳館高等学校 キノコ研究班

4. 岐阜県立加茂農林高等学校 林業工学科 環境班

5. 美らくいな (国立沖縄工業高等専門学校)

■ 『第20回コカ・コーラ環境教育賞』概要

名称 第20回コカ・コーラ環境教育賞
主催 公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団
部門 <活動表彰部門>
小中学生とその指導者を対象として環境教育・環境保全活動の実績を顕彰
<次世代支援部門>
高校生および大学生による環境保全・環境啓発に寄与する新しい企画を評価、支援
支援内容 <活動表彰部門>
大賞(1組) 活動助成金50万円 優秀賞(9組) 10万円
<次世代支援部門>
大賞(1組) 企画支援金100万円 優秀賞(4組)  30万円

■ コカ・コーラ環境教育賞とは

コカ・コーラ環境教育賞は、環境ボランティア活動の助成・支援を通して、環境教育・環境保全活動を促進する事を目的に、1994年に創設されました。以来、18年にわたり、環境教育に関する活動が顕著である団体・個人を顕彰しています。
2009年より、小中学生を対象にした地域社会の環境教育に関する活動実績を顕彰する「活動表彰部門」と、高校生および大学生による環境保全・環境啓発に寄与する新しい企画を支援する「次世代支援部門」の2部門制へと発展しました。

■ コカ・コーラ環境教育賞の目的

小中学生を対象にした地域社会の環境教育に関する活動実績を顕彰し、今後の活動発展を助成します。また、高校生および大学生による環境保全・環境啓発に寄与する新しい企画を評価し、具現化に向けた支援を行います。

■ 『第20回コカ・コーラ環境教育賞』 優秀賞選出団体・活動要旨

→「活動表彰部門」選出10団体・活動要旨

1. 北海道栗山町立継立中学校 (北海道夕張郡)
柏の木について、生態学的側面と六価クロム公害の還元剤としての化学的側面から学習する「柏の教育プログラム」を中心に、自然体験学習を系統的に実施。地域のアイヌ語地名およびアイヌ文化に関する学習、伊藤の澤やハサンベツ里山における植物調査や山菜文化の学習のほか、稲作体験や川体験も行っている。

2. 谷津干潟ジュニアレンジャー  (千葉県習志野市)
谷津干潟自然観察センターのレンジャーとして干潟の重要性を学び、保全活動を行うほか、学びを人に伝えるための活動を実施。地域住民やセンター訪問者だけでなく、国内外の湿地にかかわる人との交流活動を通じて、自然に対する理解と興味を深めるほか、センターを活性化し、人々のつながりを醸成することにも貢献している。

3. 草津町立草津中学校 (群馬県吾妻郡)
コマクサの群落を復元させる活動や保護活動、コマクサパトロールを通じて、自然の素晴らしさや自然保護の意味について考察。さらに、自然公園財団や森林管理署などとの協力により、多くの人が草津町の自然や環境を守ろうとしていることを知ったことで、進んでごみを拾うようになるなど、環境美化への意識が高まっている。

4. 港区立青山小学校 (東京都港区)
屋上を利用した里山活動を充実させるため、千葉県での無農薬有機栽培農業実習や江戸の伝統野菜の研究を行ったほか、地元シェフによる食の安全や食と環境に関する講話を受講。また、地域の方と交流し、野菜の収穫や収穫した野菜の販売、収穫した野菜を使ったシェフとの調理実習を行っている。さらに、活動の振り返りとシンポジウムも実施。

5. 豊田市立土橋小学校 (愛知県豊田市)
「持続可能な開発のための教育」の考え方を取り入れた環境教育を、学年ごとに展開。1年生は自然とのふれあい、2年生は学区探索、3年生は生物観察、4年生は樹木に関する学習、5年生は節水の検証、6年生は環境測定と検証を行っている。6年間の学びは、児童が保護者や地域住民、来校者、新入生にクイズや実験などを通じて伝える。

6. まきのはら水辺の楽校 (静岡県牧之原市)
小学1年生から高校3年生を対象に、水に関わる自然体験学習の場を提供している。山から海まで水に関する活動を実践するほか、水域植物である稲を題材に、1年間を通して土づくりから収穫までを行い、水源の保持・保護を図る。また、すべての動植物が水の恩恵を受けていることを学び、「治水」「利水」「環境」に寄与できる人材を育成している。

7. 学校法人 清風学園 中学生物部 (大阪府大阪市)
農業や地場産業の変遷により行われなくなってしまった “どび流し”が、ニッポンバラタナゴの保護につながることを発見し、定期的にどび流しの実施と保護池での調査を実施。地域住民から昔の様相についての情報収集を行い、“どび流し”が自然環境に与える効用を科学的に明らかにしつつ、ニッポンバナタナゴの数を増やす工夫を重ねている。

8. 鳥取県東伯郡琴浦町立赤碕中学校科学部 (鳥取県東伯郡)
学校近くの日本海赤碕海岸に生息しているスナガニを環境指数生物として捉え、その生態調査を通じて、赤碕海岸の環境自然度を探るほか、環境保護につなげるための取り組みを行っている。また、日本海赤碕海岸に流れ込む勝田川の魚道を通した生態調査も実施し、地域一帯の自然度を探っている。

9. 阿蘇市立坂梨小学校 (熊本県阿蘇市)
「ふるさとを知り、ふるさとに学び、ふるさとを感じ、個性豊かに生きる子どもの育成」という目標のもと、地域の協力を得ながら、阿蘇の大自然に直に触れる「草原環境学習」を実施。阿蘇の草原が危機的な状況にある問題を直視し、野焼き体験や野草園、あか牛とのふれあい、宿泊学習など、草原を対象とした体験学習に取り組んでいる。

10. 白保魚湧く海保全協議会 (沖縄県石垣市)
地先のサンゴ礁を先祖から受け継いだ財産と位置付け、地域住民が協力し、その保全と活用による村づくりを進めている。学校、地域住民、環境団体、行政が連携し、次世代を担う小中学校に対して、サンゴ礁体験、環境保全活動などの体験学習を実施。先人の知恵を受け継ぐことで、地域への誇りを醸成し、地域活性化にもつながっている。

→「次世代支援部門」選出5団体・活動要旨

1. 北海道札幌旭丘高等学校生物部 (北海道札幌市)
石狩湿原の再生を目指し、トンボ相を湿地の生物多様性の指標とすることを考案し、実用可能性が認められた。今後はトンボがどのように生息範囲を拡大・分散していくかを調査し、湿原の保全や再生事業の規模の確定、植栽の設計に役立てる。また、地元の自然保護団体とともに調査地の水辺で観察会や自然体験活動を企画し、自らガイド役となって活動する。

2. 栃木農業高等学校 麻の郷活性化班 (栃木県栃木市)
集落の高齢化、後継者不足、過疎化に伴う、山林の荒地化や野生動物による被害といった問題に対し、山村の河川保護活動、麻の機能性を生かしたエコ素材製品の開発、くず麻を使用した日本古来の土壁の復活、麻縄の機能を活かした野生動物対策、農村の景観作りによる支援を実施。そのほか、エコ資源開発にも取り組んでいる。

3. 静岡県立富岳館高等学校 キノコ研究班 (静岡県富士宮市)
「大沢崩れ」によって森林が破壊される富士山の緑化をめざし、苗の活着が悪い土地でも樹木の生育率を高める新植物成長調整物質「AHX(アザヒポキサンチン)」を天然のキノコ土壌から抽出。地元産業である製紙業の廃材と混合し、リサイクル土壌改良資材「AHXチップ」を製作している。今後は、東日本大震災で被害を受けた水田などでチップを活用していく。

4. 岐阜県立加茂農林高等学校 林業工学科 環境班 (岐阜県美濃加茂市)
地域に多く存在する休耕田を地元の果樹農家に貸し出し、同時にミツバチ群を無償で譲渡することで養蜂を指導。高校生が地元の小学生に出前授業を行い、用法を教えるなど、環境教育に活用している。休耕田を活用した植物の栽培や生態系調査により、地域の里山を大切に思う心を育て、さらに全国の里山管理に悩む地域のヒントになることを目指す。

5. 美らくいな (国立沖縄工業高等専門学校) (沖縄県名護市)
絶滅危惧種である沖縄本島の固有種、ヤンバルクイナの生態調査のため、生息域にICレコーダーを設置。NPO法人や大学教員と連携し、音環境とヤンバルクイナ生息域との因果関係に関する調査研究を行った結果、音環境の重要性が再認識された。今後は多様性生物保護に根ざした環境教育や、地域社会と密に連携した保護対策を行っていく。

■ 公益財団法人 コカ・コーラ教育・環境財団 概要

名 称 公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団
英字名称 The Coca-Cola Educational & Environmental Foundation
監督行政 内閣府
許可日 2007年6月25日 (※2011年9月27日 公益財団法人へ移行)
理事長 末吉 紀雄
所在地 東京都港区六本木6-2-31
ホームページ http://www.cocacola-zaidan.jp/index.html
概要 2007年6月に37年継続していた日本コカ・コーラボトラーズ育英会と14年継続していたコカ・コーラ環境教育財団の事業を継承し、一元的に運営、推進できる母体として設立、2011年9月より公益財団法人に移行しました。心豊かでたくましい人づくり(Healthy Active Life)を理念とし、国際社会が求める青少年の育成と、彼らを取り巻く地域社会を支える人材の育成を通じ、豊かな国際社会の形成及び国際親善に寄与することを目的とした事業を展開しています。
主な事業内容 環境教育、奨学支援、スポーツ教育を柱とした各種貢献事業の実施
参考資料 第19回コカ・コーラ環境教育賞(受賞団体・最終選考会/表彰式)

■ 活動表彰部門 大賞受賞団体

「尼崎市立成良中学校」(兵庫県尼崎市)

活動地域: 兵庫県

主な活動内容:

専門家や団体、大学と連携して、「命」を尊重し、自分たちの生きる生活環境を改善しようとする力を育てることを目的として、多角的な取り組みを行っている活動です。「知る」活動、「調べ伝える」活動、「創り育む」活動、「伝え広める」活動の4つの視点から環境改善につなげ、海の資源を活用するなど循環型社会の構築を目指している活動です。具体的には、野鳥の巣箱の設置・観察活動やワカメの栽培を通した陸、海、運河の環境改善活動を行っています。

<優秀賞受賞団体(9団体)>

・こどもエコクラブくしろ(北海道)
・大田区立大森第六中学校(東京都)
・山陽女子中学校 地歴部(岡山県)
・特定非営利活動法人 はまなこ里海の会(静岡県)
・NPO法人緑のダム北相模、杉並区立高井戸中学校地球環境部(東京都)
・群馬県利根郡昭和村立大河原小学校(群馬県)
・名護市立 屋我地中学校(沖縄県)
・潮風の杜 日南市立鵜戸小中学校(宮崎県)
・飛鳥川じゃこ取りネットワーク(大阪府)

■ 次世代支援部門 大賞受賞団体

「京都市立伏見工業高等学校 システム工学科 工学探究コース」(京都府京都市)

活動地域: 京都府

主な活動内容:

浮上式簡易螺旋水車を製作し、伏見疏水での浮上式浮動マイクロ水力発電を目指している活動です。螺旋水車は、構造がシンプルで、維持管理が簡便で、少しの水力で発電が可能な点に着目して、南丹市美山にある農業用水路で、地元の環境グループや宮島振興会と連携して、発電実験を実施しています。いろいろな地域で活用できる汎用性のあるモデルを提案しています。

<優秀賞受賞団体(4団体)>

・長崎県立島原農業高等学校 食品加工部(長崎県)
・岐阜県立恵那農業高等学校 環境科学科 水質浄化研究班(岐阜県)
・宮城県加美農業高等学校 草花班(宮城県)
・富山県立 砺波高等学校 科学部生物班(富山県)

■ 最終選考会/表彰式の様子

「第19回コカ・コーラ環境教育賞」最終選考会は、2012年8月4日(土)、北海道夕張郡栗山町の「コカ・コーラ環境ハウス」にて行われ、15のノミネート団体が日頃の成果や今後の取組みについて発表し、その中から両部門の大賞受賞団体が決定しました。表彰式では、環境省 総合環境政策局 環境教育推進室長の宮沢俊輔氏と栗山町長 椿原紀昭氏の挨拶のお言葉を頂いたほか、コカ・コーラ教育・環境財団理事兼選考委員長の小澤紀美子氏が総評を述べました。

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