第28回コカ・コーラ環境賞最終選考ノミネート団体一覧となります。
各団体からのプレゼンテーションによる最終選考をおこない
2022年度の最優秀賞・優秀賞受賞団体が決定いたしました。
活動普及部門(小学生)
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富山市立呉羽小学校富山県 富山市
「だれ一人取り残さない SDGs未来都市くれは」を目指し、児童・教職員・保護者が連携して取り組んでいます。
「スマイルトライ」「もったいない」を合い言葉に自分たちができることに進んで取り組み、地域へと活動の輪を広げる。
食品ロス削減や3Rの推進、リメイク品の販売等、SDGsへの関心を高め、行動の輪を広げていく活動を子供発案の企画で、地域や自治体、民間企業とも連携しながら実践しています。 -
富山市立西田地方小学校富山県 富山市
昨年度、総合的な学習の時間の校区探検を通して西田地方の魅力や課題を見つけ、「NSDGs委員会」「西田地方にずっともっと住み続けたいプロジェクト」を立ち上げました。その中で、6つのゴールを設定し、昨年度は「地元商店街をもっと盛り上げる」、今年度は「校区に落ちているごみを0にする」を目指して活動に取り組みました。
ごみ調査やごみ拾い活動を通して自分たちの力で校区の美化活動を進めるとともに、ごみ拾い大会やごみビンゴの計画・実施、地域のクリーン作戦への参加等、全校児童や保護者、地域の方々とも連携してごみを拾い集め、減らしていこうとしました。さらに、より多くの方に「地域のごみを減らしたい」「どんなものでも無駄にせず、大切に使ってほしい」という思いをもってもらいたいと願い、ごみや環境をテーマにした発表会や催し物を開き、多くの方に参加してもらうなど、様々な形での情報発信を進めています。 -
NPO法人久米島ホタルの会 久米島ホタレンジャー 沖縄県 島尻郡
最も多い活動は川遊びをし、川に堆積した赤土の堆積中に足を踏み入れ、石を転がすことで隙間を多く作り、生きものの棲む川底に酸素を送り込み隙間環境を復活させることでした。そして、厚く堆積した赤土をスコップで取り除く作業です。
次に、海に流れ出すことを防ぐため山の不法投棄ゴミの回収と、すでに流れ出してしまったゴミを回収する海のクリーンビーチ、そのどちらも分別作業を行うことで、ごみのリサイクル、ゴミの処分(離島は、難解性のゴミを本島に移送するため)のコスト削減を実行しました。
他にも毎年訪れる渡り鳥のために、島の環境が疲弊した中で、エサ不足に苦しみ、中には餓死するサギなど水鳥を救うため、島で異常繁殖している外来魚を釣って餌にするバスターフィッシングを行っています。
さらに、島固有の貴重なカブトムシやクワガタムシを捕獲して絶滅が心配される状況になるまで、ネットやペットショップなどの市場で売買される現状から守るために、保護区の森周辺をパトロールしています。
大規模に土地が改変され、保護区以外の森がなくなる中、少しでも在来の植物を増やすために、更地であったホタル館に木の種やドングリの苗を育てて植えて、長く森づくりを行っています。
活動普及部門(中学生)
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植竹中ユースボランティアサービス部 埼玉県 さいたま市
「不要紙を利用したサステナブルバッグの作成」「地域の方々との交流」等を行っています。今年度から自分達で話し合い「地域の清掃活動」「募金活動」も新たに加えました。
また、サステナブルバッグは地域の方々の意見を取り入れ改良型を作成し、地域に配ることができました。「世界の子供たちとの交流作品展」ではSDGsの観点からテーマごとに作品展示をしました。 -
team長崎シー・クリーン〜世界遺産軍艦島が映える海を守ろう〜 長崎県 長崎市
世界遺産・軍艦島が見える海岸、砂浜、漁港、
道路やその関連施設の美化活動を通して以下を目指すことを目的とする。
@ 野母崎地区の海の豊さを守り続ける
A 環境問題への意識の醸成を図る
B 軍艦島が見える海の景観を守る
C 野母崎の魅力を伝えて交流人口を増やす
企画・研究推進部門
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北海道美幌高等学校 環境改善班 北海道 網走郡
8年前より美幌町の河川で美幌博物館を始め専門機関と連携し、特定外来生物に指定されている「ウチダザリガニ」駆除活動を通じて在来種の魚介類の保護活動を行っています。
同時にウチダザリガニ有効利用の研究として肥料作りを行い、野菜栽培で活用している。
近年、プラスチックの摂取による魚介類への被害が深刻化していることから在来種の魚介類保護を目的に河川や湖沼での水質調査・水質浄化活動を始め、魚道整備や国際的な問題となっている「マイクロプラスチック問題」解決に向けて大阪商業大学等と「プラスチックゼロ社会実現」に向けた活動を展開しています。 -
埼玉県立久喜工業高等学校 工業化学科 埼玉県 久喜市
現在PETは石油(PETのモノマーのエチレングリコールとテレフタル酸)を原料として製造されていますが、石油は有限の資源でありかつ、海洋プラスチック汚染問題や燃焼させると温室効果ガスの増大など環境問題を引き起こします。
そこで私たちはバイオプラスチックというサスティナブルナな資源に注目し、調査を行いました。その結果、石油に代わり、バイオエタノールからPETボトルのキャップ、ポリエチレンが出来ることを確認した。更に最新の技術ではバイオエタノールからPETのモノマーが製造できることを報道で知りました。
つまりバイオエタノールをつくることでサスティナブルなPETボトルが出来るため、この活動を企画し、研究を行っています。 -
富山県立魚津工業高等学校 環境教育推進委員会 富山県 魚津市
日本海及び黄海は陸地に囲まれた閉鎖性の高い海域であり、近年、沿岸地域における社会・経済活動による環境負荷が増大し、海洋環境の悪化や海洋生物への影響などが心配されています。
日本海及び黄海沿岸における漂流・漂着物も国際的な環境問題の一つとして注目されており、多方面で解決に取り組む課題として取り上げられています。
海洋プラスチック問題への取組みは、漂着物調査が主に行われており、漂着物の種類や量に関する調査報告が多く行われています。
本研究では、回収から活用への提案を目指し、本校近くの海岸における海洋プラスチックや学校周辺の清掃活動で回収したプラスチックを用いて汚染物を除去する水処理技術に利活用することを目的としています。また、この研究を幅広く周知し、環境保全の啓発活動につなげたいと考えています。 -
大阪府立千里高等学校 ドリンクサーバー探究班 大阪府 吹田市
自動販売機からペットボトルを購入することにより発生するポイ捨てなどによるプラスチック問題を解決しようという研究。また、プラスチック問題に付随してペットボトルの観点から、今は注目されていな飲料廃棄ロスの問題に対してもこの取り組みから様々な人に知ってもらおうと考えています。
今ある自動販売機を形から変え、ファミリーレストランなどにあるコールドドリンクディスペンサーから着想を得て、容器に使い捨てのペットボトルを使わず、自分の入れたい量を入れるという手法を取り入れることによってプラスチック問題をリサイクルの観点ではなくそもそも作らないリデュースの観点で対処し、飲料廃棄ロスも極限まで減らすことができるのではないかと考えています。 -
大阪教育大学付属高等学校平野校舎 ドリンクバー 大阪府大阪市
本研究は高等学校でドリンクバー(ディスペンサー)を設置することで、自動販売機でペットボトルドリンクを買う必要性を無くし、ペットボトルゴミの排出量を減らすことを目的としています。
ペットボトルはリサイクル出来、環境に良いという側面だけでなく、ペットボトルゴミをはじめとしたプラスチックゴミには環境への悪影響を与えているという側面もあることから私達はペットボトルゴミ(ペットボトルの使用量)そのものを減らすことが環境問題改善に有効なのではないかと考えました。そこで、マイボトルを普及させることがペットボトル削減に役立つのではないかと考えたが、BRAITA JAPANのアンケートによるとマイボトル、水筒を持ち運んでいるが量が足りなくなって追加で飲み物を購入したことがある人の割合はあるが78.8%、ないが21.2%であった。
この結果よりペットボトル削減のためにマイボトルを普及させるだけでは意味がないという課題が明らかになりました。
マイボトルを持っている人が追加でペットボトル等の飲み物を購入しなくても良いシステムを整えることでペットボトル削減につながると考え、マイボトル普及とともに、ドリンクバーを設置することでペットボトルの使用量を減らすことができるという仮説を立てました。
以下の仮説を高等学校を対象に実証するため関西学院BIZCAFEに行ったインタビューをもとにプランを作成しました。 -
大阪府立堺工科高等学校 定時制の課程 大阪府 堺市
自然災害が多発している昨今、その一因と言われている「プラスチックゴミ」を有効活用するために、「プラスチックゴミ油化装置」を製作し、改良を続けています。
この装置に「ペットボトル・キャップ」などの「プラスチックゴミ」を入れると「燃料油」ができます。私たちが製作した「バイオディーゼル発電機」に「燃料油」を入れると「電気」ができます。
すなわち、不要な「プラスチックゴミ」から電気を作ることが出来るプロジェクトです。
堺市や近隣地域の方々と協力し、「ペットボトル」などの「プラスチックゴミ」の分別や回収作業をおこない、分別回収した「プラスチックゴミ」を「燃料油」に変えて、地域の「環境イベント」などで、電力の供給をおこない、「環境保全」の啓発活動もおこなっています。
また、あらゆる水を飲料水に出来る「浄水(造水)装置」を「ペットボトル・キャップ」から作った「燃料油」で稼働するように改良をおこないました。
新型コロナウイルスで疲弊している地域を元気にするために、地域産業品を「プラゴミ」から出来た油で作り、「啓発グッズ」として被災地や地域で配布して、「脱炭素」や「地球温暖化防止」を呼びかけています。