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ニュースリリース

2018年

全国の小学生から大学生77団体から環境教育の発展に寄与する団体を選定

「第25回コカ・コーラ環境教育賞」8月の最終選考会に参加する
15団体が決定!

2018年07月11日

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公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団(所在地:東京都港区、理事長:佐々木康行)は、環境教育に関する顕著な活動への顕彰および環境保全・環境啓発に寄与する新しい企画への支援を行う「第25回コカ・コーラ環境教育賞」において、全国応募総数77団体の中から、15団体を選出いたしました。

1994年の創設から25回目を迎えるコカ・コーラ環境教育賞は、環境ボランティア活動の助成・支援を通じた環境教育・環境保全活動の促進を目的とし実施されてきました。同賞は国内の環境教育分野のさらなる推進に寄与するため、2009年度より「活動表彰部門」、「次世代支援部門」の2部門にて全国公募を実施しております。

今年度の応募総数77団体(活動表彰部門:45団体、次世代支援部門:32団体)から選出された15団体は、8月24日(金)〜26日(日)に「雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス」 (北海道夕張郡栗山町)にて開催される「コカ・コーラ環境フォーラム」に参加し、各部門の最優秀賞を目指してフォーラム内で実施する最終選考会にてプレゼンテーションを行います。

第25回コカ・コーラ環境教育賞 「活動表彰部門」選出10団体
(1) 栗山キッズクラブ 北海道夕張郡
(2) ながぬま緑の少年団(河川愛護団体リバーネット21ながぬま) 北海道夕張郡
(3) 福島県福島市立渡利中学校科学部 福島県福島市
(4) 横浜市立舞岡中学校科学部 神奈川県横浜市
(5) 岡崎市立生平小学校 愛知県岡崎市
(6) 七尾市立田鶴浜小学校 石川県七尾市
(7) 吉江あおい会・立待小学校園芸委員会  福井県鯖江市
(8) 大田市立池田小学校 島根県大田市
(9) 北九州市立曽根東小学校 福岡県北九州市
(10) 国頭村立北国小学校 沖縄県国頭村
第25回コカ・コーラ環境教育賞 「次世代支援部門」選出5団体
(1) 北海道士幌高等学校 環境専攻班・士幌環境講座 北海道河東郡
(2) 神奈川県立中央農業高等学校 養鶏部 神奈川県海老名市
(3) 長野県上伊那農業高等学校 緑地班 長野県上伊那郡
(4) 京都府立海洋高等学校 京都府宮津市
(5) 沖縄県立南部農林高等学校 生物資源科 バイオテクノロジー部 沖縄県豊見城市

「第25回コカ・コーラ環境教育賞」概要

名称 第25回コカ・コーラ環境教育賞
主催 公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団
協力 読売新聞社
後援 文部科学省、環境省
部門 <活動表彰部門>
小中学生とその指導者を対象として環境教育・環境保全活動の実績を表彰
<次世代支援部門>
高校生、高専生および大学生による環境保全・環境啓発に寄与する新しい企画を評価、支援
支援内容 <活動表彰部門>
最優秀賞(1組) 活動助成金30万円優秀賞(9組) 10万円
<次世代支援部門>
最優秀賞(1組) 企画支援金50万円優秀賞(4組) 30万円
■ 
「第25回コカ・コーラ環境教育賞」 優秀賞選出団体・活動要旨
「活動表彰部門」選出10団体・活動要旨
(1)栗山キッズクラブ(北海道夕張郡)
活動内容:農業体験・林業体験・生き物の生息環境調査・里山づくりの協力・情報発信。
(2)ながぬま緑の少年団(河川愛護団体リバーネット21ながぬま) (北海道夕張郡)
活動内容:月に2〜3回の頻度で命を守る活動・森を育てる活動・地域貢献活動。(緑の羽募金や総合防災訓練の参加、町内の清掃活動)
(3)福島県福島市立渡利中学校科学部(福島県福島市)
活動内容:塩害土壌を植物の力で克服する研究・生分解性プラスチックとして活用する研究・低カリウム、低硝酸などの機能性野菜の創造・文化祭や各種学会での発表・市民を対象にした実験講座や全国規模のコンクールへ出品。
(4)横浜市立舞岡中学校科学部(神奈川県横浜市)
活動内容:近隣の子ども達との合同調査・各校で生息調査と消長調査を実施・生息数調査・毎年夏季休暇後、調査報告会の実施・「下水道を核とした市民科学」でハグロトンボの復活と下水道普及との関係について科学的な検証と報告活動。
(5)岡崎市立生平小学校(愛知県岡崎市)
活動内容:愛鳥活動から、自然を学び、里山保全活動を通して、自然との共生を図ることのできる児童を育成活動。
(6)七尾市立田鶴浜小学校(石川県七尾市)
活動内容:地元の里山里海にて継続的な環境愛・地域愛・人間愛を育むことを目的に、野鳥の生態の現地研修や、環境新聞の発行を行い、環境保全の重要性や次世代の環境のあり方を学ぶ。
(7)吉江あおい会・立待小学校園芸委員会(福井県鯖江市)
活動内容:地域藩主の家紋の原型「二葉葵」を、上賀茂神社から借り育て「葵祭」の際に奉納(今年は6000本)。激減している二葉葵を植栽し増やすことで環境問題と地元愛を学び、高齢者の「生きがいづくり」にもつながった。
(8)大田市立池田小学校(島根県大田市)
活動内容:自分たちで植栽することにより三瓶山の同植物の絶滅が食い止められている。また地域の催しものに参加し世代間の交流にもつなげている。
(9)北九州市立曽根東小学校(福岡県北九州市)
活動内容:干潟の清掃活動や生き物観察を通じ、植物の育成に誇りを持ってもらうことができた。
(10)国頭村立北国小学校(沖縄県国頭村)
活動内容:ヤンバルクイナの保護活動を通して「共存」への関心を高め、環境保護への意識を向上。また過去データとの比較調査によって学習を深めている。
「次世代支援部門」選出5団体・活動要旨
(1)北海道士幌高等学校 環境専攻班・士幌環境講座(北海道河東郡)
活動内容:士幌町に残存している自然林の面積が年々減少傾向にあり、現在では町の全体の5.4%にまで減少している。このプロジェクトでは、残された自然の貴重性を訴えることを目的に、士幌町のカシワ林の再生・回復の調査を通して、保全または啓発していくことを主軸としている。 また行政と連携し士幌町のカシワ林の現況調査の結果を町づくりの自然保護計画に活用している。このような活動を地元の小学校や中学校に出前授業を行ったり、交流するきっかけづくりを行っている。次に、様々な場所でのイベントや発表会へ参加したり、町の植樹祭に参加する際には自団体で生産したカシワ苗木の提供を行うなど、地域とかかわる機会を設けている。
プロジェクト名:スズランの広がるカシワ林を目指して〜カシワ林の再生・回復活動〜
(2)神奈川県立中央農業高等学校 養鶏部(神奈川県海老名市)
活動内容:平成27年に神奈川県の奨励品種に登録された「はるみ」の栽培を農薬を一切使用しないアイガモ・アヒル農法を用いて実施。今回の課題は、「はるみ」の栽培が良い結果ではなかったことであり、原因を調べたところ、土壌中の窒素過多により幹長が長くなってしまい風の影響を受けた際にモミの重さに耐えきれなかった点、気温上昇による藻の発生が挙げられた本年は改善策として、裏作でイタリアンライグラスを栽培し窒素を吸収し、栽培に挑んでいく。
 また、啓発活動は、5年継続している「いのちの講座」だけでなく、地元の学童クラブや地域のイベントへの参加を今後も積極的に行い、お米の栽培・食・農業に関して伝えていく活動を継続していく。
プロジェクト名:かながわ元気プロジェクト〜アイガモ・アヒルから広がる笑顔の輪〜
(3)長野県上伊那農業高等学校 緑地班(長野県上伊那郡)
活動内容:本校を取り巻く地域資源として、伊那谷には広い面積のアカマツ林が存在している。しかし、その多くは放置されている。また、諏訪湖の水質汚染の一因とされる水生植物「ヒシ」は水面で広げた葉で太陽光を遮り他の水草の成長を妨げることから「厄介者」とされている。そこで、これらを逆に生かしていくことは、持続的な環境を維持するきっかけとなりうる。「アカマツ端材チップ炭」やアカマツ端材とヒシとを利用した「混合発酵堆肥」を農林業に活用していく。
「混合発酵堆肥」の開発においては、間伐されたアカマツ材の製材時に多く出る端材の有効利用の道筋となる。また、作物のみならず苗木の栽培にも導入し、「もう一度森林資源を山に返す」取り組みの発展を目指す。
プロジェクト名:アカマツ端材チップの有効利用に関する研究
(4)京都府立海洋高等学校(京都府宮津市)
活動内容:近畿地方唯一の、水産・海洋系単独高校。地元の阿蘇海は環境変化に伴う課題があるが、その解決および世界遺産登録を目指している。京都府主催の「阿蘇海フェア」において、生徒が研究発表を行い、地域への啓蒙活動に取り組み、地域の環境意識向上に一定の成果を収めている。 漁業従事者からの要望を受け、アワビやアサリの外敵であるヒトデの駆除も行う。近隣高校の園芸科との協力によりヒトデの堆肥化にも成功し、商品としての販売もされている。市場価値がなく、リリースしてしまう水産資源の製品化にも取り組み、府民らの協力のもと、改良・改善を重ね成功にたどり着いた。今後も品質向上と普及活動に力を注ぎ環境保全に対する意識啓発の推進を考えている。
プロジェクト名:高校生らしい発想で地域と環境を元気に
(5)沖縄県立南部農林高等学校 生物資源科 バイオテクノロジー部(沖縄県豊見城市)
活動内容:主に@生産性の高い苗づくりを行うと同時に、A既存の新品種「ちゅらまる」の普及活動に取り組む。@生産性の高い苗づくりは、バイオ苗作出実験、従来苗との比較栽培試験を行っている。A新品種の普及活動は、イベントでの試食会やレシピ提供、ポスター配布を実施している。また、成分分析も行った。さらに、食育等の観点から、地域の小中学生への出前授業を企画している。その他、事前調査として、町役場、県農業研究センター、病害虫防除技術センターへ、甘藷やその害虫の、歴史と実態や課題点の聞き取りを行った。
プロジェクト名:甘藷「ちゅらまる(ぐしちゃんいい菜)」に関するバイオ苗の研究〜優良苗の提供と地域普及を目指して〜

公益財団法人 コカ・コーラ教育・環境財団 概要

名称: 公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団
英字名称: The Coca-Cola Educational & Environmental Foundation
監督行政: 文部科学省
許可日: 2007年6月25日(※2011年9月27日 公益財団法人へ移行)
理事長: 佐々木康行
所在地: 東京都港区六本木6-2-31
ホームページ: http://www.cocacola-zaidan.jp/index.html
概要: 2007年6月に37年継続していた日本コカ・コーラボトラーズ育英会と14年継続していたコカ・コーラ環境教育財団の事業を継承し、一元的に運営、推進できる母体として設立、2011年9月より公益財団法人に移行しました。心豊かでたくましい人づくり(Healthy Active Life)を理念とし、国際社会が求める青少年の育成と、彼らを取り巻く地域社会を支える人材の育成を通じ、豊かな国際社会の形成および国際親善に寄与することを目的とした多様な事業を展開しています。
主な事業内容: 環境教育、奨学支援、スポーツ教育を柱とした各種貢献事業の実施

雨煙別(うえんべつ)小学校 コカ・コーラ環境ハウス

当財団は、北海道夕張郡栗山町とともに、同町の廃校を、自然・環境教育を中心に文化・スポーツの体験学習を行うことができる宿泊施設「雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス」として再生するプロジェクトを推進してまいりました。
2010年4月にグランドオープンを迎えた同施設を拠点に、栗山町の豊かな自然環境の中で積極的な環境教育プログラムを展開し、次世代を担う青少年の育成をおこなっております。

参考資料 第24回コカ・コーラ環境教育賞(2017年実施)

「活動表彰部門」最優秀賞
草津市立渋川小学校(滋賀県草津市)

活動内容:
「ふるさとに誇りや愛着をもつこと」を目的に、生物だけでなく身近なくらしや文化、自然とのつながりを地域一体となり学び、全校児童で「渋川 ESD ミュージアム」を開館し、実践だけでなく学習の成果を積極的に発信している。

<優秀賞受賞団体(9団体)>

  • 札幌市立定山渓中学校(北海道札幌市)
  • 帯広市立帯広第八中学校 自然観察少年団(北海道帯広市)
  • 新郷村立新郷中学校 新郷守り隊(青森県三戸郡)
  • 木更津市立金田小学校(千葉県木更津市)
  • 京都大原学院(京都府京都市)
  • 太子町立中学校 社会科学部 (大阪府南河内郡)
  • 和歌山県立向陽中学校 理科部(和歌山県和歌山市)
  • 奄美市立住用小学校(鹿児島県奄美市)
  • 沖縄県大宜味村立大宜味小学校(沖縄県国頭郡)
「次世代支援部門」最優秀賞
岩手県立遠野緑峰高校 草花研究班(岩手県遠野市)

活動内容
廃棄されるホップの藁から自然に優しい和紙を独自の技術で開発し、地域の教育機関や企業、大学、道の駅などの企業と連携しながら、地元小学校の卒業証書やランプシェードなどへ利用。ホップ和紙を通して地域やホップの魅力を広めるだけでなく、ホップ農家の担い手不足を抑えるきっかけともしていく。

<優秀賞受賞団体(4団体)>

  • 富山県立中央農業高等学校
    エコペレット+ドジョウによる環境創造型水稲栽培法開発班
    (富山県富山市)
  • 緑のリサイクル・ソーシャル・エコ・プロジェクトチーム
    (徳島県阿南市)
  • 佐賀県立唐津南高等学校 松露プロジェクトチーム
    (佐賀県唐津市)
  • 沖縄県立辺土名高等学校 環境科
    (沖縄県国頭郡)

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