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ニュースリリース

2017年

『第24回コカ・コーラ環境教育賞』最優秀賞決定!
活動表彰部門 草津市立渋川小学校
次世代支援部門 岩手県立遠野緑峰高校 草花研究班

全国からの応募総数81団体の中から
8月20日 雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウスにて最優秀賞を発表

2017年08月23日

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公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団(所在地:東京都港区、理事長:佐々木康行)は、8月20日、「雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス」(北海道夕張郡栗山町)において、
「第24回コカ・コーラ環境教育賞」の最優秀賞を決定しました。

環境ボランティア活動の助成・支援を通じた環境教育・環境保全活動の促進を目的とした
コカ・コーラ環境教育賞は、1994年の賞設立から今年で24回目を数え、これまで国内の環境教育分野の推進に大きく貢献してきました。同賞は、小中学生とその指導者を対象として、地域社会に根ざした環境教育・環境保全活動実績を顕彰する「活動表彰部門」と、高校生、高専生および大学生による環境保全・環境啓発に寄与する新しい企画を評価し具現化のための支援をする「次世代支援部門」の2部門があります。

本年度は、応募総数81団体(活動表彰部門:45団体、次世代支援部門:36団体)の中から選ばれた小学生から大学生までの15団体(活動表彰部門:10団体、次世代支援部門:5団体)が8月19日の最終選考会に臨み、各団体が手掛ける環境活動の実績や成果、企画を発表しました。また、各団体が作成した壁新聞の、来場者による審査と投票も行われました。

投票結果と選考委員による厳正な審査の結果、8月20日、「草津市立渋川小学校(滋賀県草津市)」(活動表彰部門)と、「岩手県立遠野緑峰高校 草花研究班(岩手県遠野市)」(次世代支援部門)が、それぞれ最優秀賞に選ばれました。


活動表彰部門 最優秀賞 受賞風景
草津市立渋川小学校(滋賀県草津市)


次世代支援部門 最優秀賞 プレゼン風景
岩手県立遠野緑峰高校 草花研究班(岩手県遠野市)

8月18日から3日間にわたり行われた「コカ・コーラ環境フォーラム2017」では、最終選考会の実施のみならず、将来にわたる継続的な環境保全・啓発、水資源保護に向けた取り組みを共に行っていくためのきっかけとすることを目的に、参加15団体が北海道・栗山町のコカ・コーラ環境ハウスを拠点に、体験活動などを通じた交流を行いました。

また、水資源循環を体感できる教育プログラム「水の旅」、栗山町の里山であるハサンベツでの水生生物調査、英語で楽しく環境について学べるプログラムなどを、東京や札幌、アメリカから運営協力として参加した14名の大学生・大学院生らと実施。学生たちは最終選考会や表彰式の司会進行も行い、フォーラムの運営や参加団体との交流を通じて、自らを成長させる機会としました。北海道の大自然に育まれた食材を使ったバーベキューなども行われました。

最終日には3日間で学んだことを今後どう地元でいかしていくか、今後一緒に取り組んでみたい他団体の活動などを発表し、2泊3日のプログラムを終了しました。


「雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス」前での
集合写真


ハサンベツでの水生生物調査


表彰式後の全体写真


大学生による表彰式司会進行

【第24回コカ・コーラ環境教育賞 受賞結果】

■ 「活動表彰部門」最優秀賞
草津市立渋川小学校(滋賀県草津市)
活動内容:「ふるさとに誇りや愛着をもつこと」を目的に、生物だけでなく身近なくらしや文化、自然とのつながりを地域一体となり学び、全校児童で「渋川 ESD ミュージアム」を開館し、実践だけでなく学習の成果を積極的に発信している。

受賞団体コメント:「今まで頑張ってきた活動が認められて良かったです。私たちの活動をサポートしていただいた学校や地域の方に感謝したいです。」

■ 「次世代支援部門」最優秀賞
岩手県立遠野緑峰高校 草花研究班(岩手県遠野市)
プロジェクト名:ホップ和紙開発プロジェクト
プロジェクト内容:廃棄されるホップの藁から自然に優しい和紙を独自の技術で開発し、地域の教育機関や企業、大学、道の駅などの企業と連携しながら、地元小学校の卒業証書やランプシェードなどへ利用。ホップ和紙を通して地域やホップの魅力を広めるだけでなく、ホップ農家の担い手不足を抑えるきっかけともしていく。
受賞団体コメント:「最終選考に臨むまでは不安だったけれど最優秀賞を受賞出来てとても嬉しいです。このような形で活動を認めていただいたことで、これからはより自信を持って研究を進めていきたいです。」

【第24回コカ・コーラ環境教育賞 選考委員長 総評】

■ 東京学芸大学名誉教授 コカ・コーラ教育・環境財団 財団理事
小澤 紀美子こざわ きみこ)氏

「北は北海道から南は沖縄まで、各団体それぞれの多様性に富んだ自然の営みの中での活動や企画を発表いただき、改めて日本はとても自然豊かな国であると感じると共に、若い力が生まれて次の世代に繋いでいってくれているという希望を感じながら、そして彼らの未来を拓く力に期待をしながら審査をさせていただきました。


学びの場所は決して校舎の中だけでなく、私は「屋根のない学校」と呼んでいますが、地域の自然や人材という資源を使ってアクティブに、対話をしながら学んでいくことも重要だと改めて感じさせてくれました。また、特に次世代支援部門では、それぞれの文化、社会の中で経済的な仕組みを活用しながら地域のビジネスモデルとなるような企画も多く未来への創造力を感じました。


人は社会の中で生きています。是非皆さん今後も活動を続けていき、その中で人生の師を見つけて、それをまた次の世代にバトンタッチしていって欲しいと思います。」

【第24回コカ・コーラ環境教育賞 優秀賞受賞団体】

活動表彰部門 (対象:小中学生及びその指導者) 9団体
北海道 札幌市立定山渓中学校
(北海道札幌市)
活動内容:奥定山渓保安林内の土場として使われていた裸地に木を植え、「森林教室」として植生調査や森林保全、植栽や保育作業等を体験。地域や森林管理局と連携しながら、発表会で成果・課題等の確認と交流をしている。
北海道 帯広市立帯広第八中学校
自然観察少年団
(北海道帯広市)
活動内容:「大山緑地・若葉の森」の観察と保全活動。若葉の森の湧き水を利用したサケ稚魚の飼育と放流、水質調査や生き物の生育状況の観察に取り組んでいる。
青森県 新郷村立新郷中学校 新郷守り隊
(青森県三戸郡)
活動内容:村内の河川の水質調査や水生生物調査、清掃活動を実施。7.5km、12地点で7項目におけるパックテストを行い、河川の改善に関する研究考察をしている。
千葉県 木更津市立金田小学校
(千葉県木更津市)
活動内容:年3回の干潟での体験活動及び、「生活科・総合的な学習」の時間で調べ学習を行い、まとめたことを地域に発信している。
京都府 京都大原学院
(京都府京都市)
活動内容:大原の里の保全を行いながら、国蝶オオムラサキの観察・飼育・放蝶活動などを行うことで、学校・地域・行政と協力し、自然から学ぶ人を育てることを目的とした活動を行う。
大阪府 太子町立中学校 社会科学部
(大阪府南河内郡)
活動内容:校区の豊かな自然に密着し、ホタルやカワバタモロコなどそこに生息する生物を対象とした保全研究活動および地元の良いところを紹介する情報誌「太子チャンネル」の発行に取り組んでいる。
和歌山県 和歌山県立向陽中学校 理科部
(和歌山県和歌山市)
活動内容:孟子不動谷の里山環境で、生物どうしの関わりあいについての研究や、毎年2月に生物多様性フォーラムを開催。ユネスコ運動全国大会、全国トンボ・市民サミット等で成果を発表している。
鹿児島県 奄美市立住用小学校
(鹿児島県奄美市)
活動内容:奄美大島にしかいないヤジ(リュウキュウアユ)の観察、校区内および校区の河川(役勝川)等の清掃活動や産卵場所の整地、保護活動に取り組んでいる。
沖縄県 沖縄県大宜味村立大宜味小学校
(沖縄県国頭郡)
活動内容:日本屈指の自然の宝庫であり、世界自然遺産候補地でもある「やんばる」を舞台に、その自然についての特異性の学習、蝶と環境の関わりの研究と成果を村内外に発表をしている。
次世代支援部門 (対象:高校生・高専生・大学生) 4団体
富山県 富山県立中央農業高等学校
エコペレット+ドジョウによる
環境創造型水稲栽培法開発班
(富山県富山市)
プロジェクト名:食と農と環境を結ぶ環境創造型水稲栽培への新提案〜豊かな水田環境とともに残す安心安全な食未来と子供たちの笑顔〜

プロジェクト内容:地球環境や人々の健康に配慮したドジョウを用いた環境創造型水稲栽培法の確立とその普及に向けた研究。イネの生産において、「環境にも人にも優しい米づくり」をテーマに「除草剤を一切使用しない」自然(生物)と農業の共存を実現し、豊かな地球環境を創造しながら、高品質かつ安心安全な有機栽培米を生産できる農法を開発する。
徳島県 緑のリサイクル・ソーシャル・エコ・プロジェクトチーム
(徳島県阿南市)
プロジェクト名:「刈草堆肥でストップ温暖化!」地球温暖化防止からの次の一手につなげる環境活動と地域創世への取り組み -その2-

プロジェクト内容:地球温暖化防止に向け河川等の維持管理で発生する「刈草」から土壌改良剤「もったいない2号」を開発。さらに刈草を活用した「緑のカーテン」作りとその啓発普及に加えて、地元の特産である「パッションフルーツ」を取り入れた温暖化防止の啓発活動をおこなう。
佐賀県 佐賀県立唐津南高等学校
松露プロジェクトチーム
(佐賀県唐津市)
プロジェクト名:虹の松原・松露の保全「松原からの贈り物:松葉ペレットの利活用」

プロジェクト内容:国の特別名勝に指定されている「虹の松原」のクロマツと共生関係にある松露を復活させることで健全な虹の松原を再生し、松原独特の多様な生態を保全し次世代に遺す活動をおこなう。松葉の堆肥化やマルチとしての使用について実験研究や、その実現に向けてペレットマルチ有効性の検証を進める。
沖縄県 沖縄県立辺土名高等学校 環境科
(沖縄県国頭郡)
プロジェクト名:学校まるごと生き物博物館計画〜世界遺産登録を目指す「やんばるの自然」への窓口として〜

プロジェクト内容:沖縄島北部(通称・やんばる)の豊かな自然を活かし、赤土対策事業としての植物の植え付けやヤンバルクイナ保護シェルターでの外来植物の草刈り等のカリキュラムを展開し、環境啓蒙活動を行っている。また、「サイエンス部」では生徒の興味に合わせて「野鳥の剥製」を制作し、環境省や県内の学校などに配布することで環境保護の啓発に取り組む。

【第24回コカ・コーラ環境教育賞 概要】

名称 第24回コカ・コーラ環境教育賞
主催 公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団
協力 読売新聞社
後援 文部科学省、環境省
部門 <活動表彰部門>
小中学生とその指導者を対象として環境教育・環境保全活動の実績を顕彰
<次世代支援部門>
高校生、高専生および大学生による環境保全・環境啓発に寄与する新しい企画を評価、支援
支援内容 <活動表彰部門>
最優秀賞(1組) 活動助成金30万円優秀賞(9組) 10万円
<次世代支援部門>
最優秀賞(1組) 企画支援金50万円優秀賞(4組) 30万円

公益財団法人 コカ・コーラ教育・環境財団 概要

名称: 公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団
英字名称: The Coca-Cola Educational & Environmental Foundation
監督行政: 文部科学省
許可日: 2007年6月25日(※2011年9月27日 公益財団法人へ移行)
理事長: 佐々木康行
所在地: 東京都港区六本木6-2-31
ホームページ: http://www.cocacola-zaidan.jp/index.html
概要: 2007年6月に37年継続していた日本コカ・コーラボトラーズ育英会と14年継続していたコカ・コーラ環境教育財団の事業を継承し、一元的に運営、推進できる母体として設立、2011年9月より公益財団法人に移行しました。心豊かでたくましい人づくり(Healthy Active Life)を理念とし、国際社会が求める青少年の育成と、彼らを取り巻く地域社会を支える人材の育成を通じ、豊かな国際社会の形成および国際親善に寄与することを目的とした多様な事業を展開しています。
主な事業内容: 環境教育、奨学支援、スポーツ教育を柱とした各種貢献事業の実施

■雨煙別(うえんべつ)小学校 コカ・コーラ環境ハウス

当財団は、北海道夕張郡栗山町とともに、同町の廃校を、自然・環境教育を中心に文化・スポーツの体験学習を行うことができる宿泊施設「雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス」として再生するプロジェクトを推進してまいりました。
2010年4月にグランドオープンを迎えた同施設を拠点に、栗山町の豊かな自然環境の中で積極的な環境教育プログラムを展開し、次世代を担う青少年の育成をおこなっております。

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