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ニュースリリース

2014年

全国の小学生から大学生105団体から環境教育の発展に寄与する団体を選定

『第21回コカ・コーラ環境教育賞』

ノミネート15団体が決定!8月の最終選考会で最優秀賞を目指す

2014年7月8日

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公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団(所在地:東京都港区、理事長:谷村邦久)は、環境教育に関する顕著な活動への顕彰及び環境保全・環境啓発に寄与する新しい企画への支援を行う「第21回コカ・コーラ環境教育賞」において、全国応募総数105団体の中から、15団体を選出いたしました。

1994年の創設から21回目を迎えるコカ・コーラ環境教育賞は、環境ボランティア活動の助成・支援を通じた環境教育・環境保全活動の促進を目的とし実施されてきました。同賞は国内の環境教育分野のさらなる推進に寄与するため、2009年度より「活動表彰部門」「次世代支援部門」の2部門にて全国公募を実施しております。

今年度の応募総数105団体(活動表彰部門:77団体、次世代支援部門:28団体)から選出された15団体は、8月8日(金)〜10日(日)に「雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス」 (北海道夕張郡栗山町)にて開催される『コカ・コーラ環境フォーラム』に参加。フォーラム内で実施する最終選考会(8月9日(土)実施予定)でプレゼンテーションを実施し、最優秀賞を目指します。

■ 第21回コカ・コーラ環境教育賞 「活動表彰部門」選出10団体

北海道帯広市

山形県東置賜郡

福島県郡山市

茨城県東茨城郡

石川県七尾市

兵庫県川西市

岡山県岡山市

福岡県北九州市

大分県佐伯市

沖縄県国頭郡

1. 帯広市立帯広第八中学校

2. 川西町立大塚小学校

3. 福島県郡山市立湖南小学校エコクラブ

4. 大洗町立大洗小学校

5. 七尾市立天神山小学校

6. 森林ボランティア菊炭友の会

7. 岡山市立竹枝小学校ふるさと再生推進協議会

8. 北九州市立すがお小学校

9. 大分県立佐伯支援学校

10. 沖縄県大宜味村立喜如嘉小学校

■ 第21回コカ・コーラ環境教育賞 「次世代支援部門」選出5団体

青森県五所川原市

宮城県名取市

岐阜県海津市

大阪府大阪市

沖縄県石垣市

1. 青森県立五所川原農林高等学校

2. 宮城県農業高等学校科学部復興プロジェクトチーム

3. 岐阜県立大垣養老高等学校食品科学科食品化学班

4. 学校法人清風学園清風高校生物部

5. 八重山農林高等学校 環境工学部

■ 『第21回コカ・コーラ環境教育賞』概要

名称 第21回コカ・コーラ環境教育賞
主催 公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団
部門 <活動表彰部門>
小中学生とその指導者を対象として環境教育・環境保全活動の実績を顕彰
<次世代支援部門>
高校生および大学生による環境保全・環境啓発に寄与する新しい企画を評価、支援
支援内容 <活動表彰部門>
最優秀賞(1組) 活動助成金30万円 優秀賞(9組) 10万円
<次世代支援部門>
最優秀賞(1組) 企画支援金50万円 優秀賞(4組) 30万円

コカ・コーラ環境教育賞とは

コカ・コーラ環境教育賞は、環境ボランティア活動の助成・支援を通して、環境教育・環境保全活動を促進する事を目的に、1994年に創設されました。以来、18年にわたり、環境教育に関する活動が顕著である団体・個人を顕彰しています。
2009年より、小中学生を対象にした地域社会の環境教育に関する活動実績を顕彰する「活動表彰部門」と、高校生および大学生による環境保全・環境啓発に寄与する新しい企画を支援する「次世代支援部門」の2部門制へと発展しました。

コカ・コーラ環境教育賞の目的

小中学生を対象にした地域社会の環境教育に関する活動実績を顕彰し、今後の活動発展を助成します。また、高校生および大学生による環境保全・環境啓発に寄与する新しい企画を評価し、具現化に向けた支援を行います。

■ 『第21回コカ・コーラ環境教育賞』 優秀賞選出団体・活動要旨

→「活動表彰部門」選出10団体・活動要旨

1. 帯広市立帯広第八中学校 (北海道帯広市)
帯広の豊かな自然環境を体験する活動を開始。現在は、「帯広第八中学校自然観雑少年団」として、サケの受精・孵化・飼育・観察・放流に取り組んでいる。また、大山緑地と若葉の森の水位測定、植物・小動物の分布把握、ハンドブック制作などを行う「大山緑地と若葉の森を愛する会」への協力のほか、自然観察、帯広市の川の水質調査なども実施している。

2. 川西町立大塚小学校  (山形県東置賜郡)
毎年3年生が、地域の素晴らしさや命の大切さを学習するために、「チョウセンアカシジミ観察」に取り組んでいる。総合学習の一環として、地域の「チョウセンアカシジミを守る会かわにし」の支援を得て、幼虫や成虫の観察、卵数調査などを実施。さらに、活動の延長として、数年前から4年生が地元河川の環境を守る活動を行っている。

3. 福島県郡山市立湖南小学校エコクラブ (福島県郡山市)
長年にわたり猪苗代湖に注ぐ舟津川や、猪苗代湖に面している鬼沼の水質調査および水生生物調査を行うなど、環境学習に積極的に取り組んでいる。毎年4年生全員が子どもエコクラブに登録し、猪苗代湖の水環境と自然保護をテーマに、環境調査と保護活動を実施。猪苗代湖の水質を守る活動につなげている。

4. 大洗町立大洗小学校 (茨城県東茨城郡)
絶滅危惧種になっているハマビシの苗を2011年に譲り受け、再生活動を開始。現在も、学校花壇で栽培に取り組んでいる。ハマビシは1960年ごろまでは本町大貫海岸に自生していた(北限地)。自生していた頃と現在の大貫海岸の環境の違いを調べ、貴重な海浜植物を守っていくためにできることは何か環境面からの研究している。

5. 七尾市立天神山小学校 (石川県七尾市)
地域の城山や大谷川を世界農業遺産「能登の里山里海」にふさわしいものにすべく、6年生が中心となり、学校内にとどまらず、地域と連携して実態調査や清掃活動に取り組んでいる。また、大谷川への鮭・鯉・ヒラメなど成育・放流も実施。今年度は地域への広報活動の充実を図るとともに、「漁民の森」の植樹を行い、緑化保全活動を続けている。

6. 森林ボランティア菊炭友の会 (兵庫県川西市)
日本有数の里山を再生するため、兵庫県川西市黒川地区で放置された里山の整備保全を行う。小学校1年生の時に4年生から発芽したばかりのクヌギの苗を引き継ぎ、校庭の苗床で2年間育て、3年生で里山に植樹する。3年生は年間4度、4年生は2度里山を訪れ、下草刈りを行うとともに、クヌギの原木の炭焼、薪、椎茸狩りなどを経験しながら、人と自然との関係を学んでいる。

7. 岡山市立竹枝小学校ふるさと再生推進協議会 (岡山県岡山市)
児童と人、社会、自然環境とのつながりを育むため、学校と地域が協力し、米や野菜を栽培している。また、環境学習のため、稲刈り後の田んぼに水を入れ、水辺の生き物のすみかなどにしている。そのほか、「進め 竹枝っ子 いきいき笑顔で 豊かな未来へ」の研究テーマのもと、ユネスコスクールに登録し、岡山市が推進する持続発展教育(ESD)の中核校として実践に取り組んでいる。

8. 北九州市立すがお小学校 (福岡県北九州市)
学校周辺の紫川でゴミ拾いなどの清掃美化活動を実施。また、学年ごとに紫川での体感や地域の歴史や名所の調査、蛍の生態や現状についての学習、紫川の水質調査や浄化活動に取り組んでいる。同時に、紫川の水を活用して小麦、米、大豆を栽培し、パンやうどん、味噌や豆腐などを作り、保護者や地域の方々を招待して「ふるさとふれあい収穫祭」を開催している。

9. 大分県立佐伯支援学校 (大分県佐伯市)
林業や水産業にたずさわる方の話を聞き、その仕事を一緒に体験することにより、かけがえのない自然を守ろうとする姿勢を育てる。漁業体験を主体に、自然体験学習と校外宿泊学習での登山体験、集めたドングリの栽培に取り組んでいる。また、地元の方からクヌギの木を提供してもらい「シイタケコマ打ち体験」を行い、生徒たち管理のもと栽培している。

10. 沖縄県大宜味村立喜如嘉小学校 (沖縄県国頭郡)
沖縄本島北部の山原(やんばる)と呼ばれる希少な野生生物の生息する地域にあり、校庭では絶滅危惧種であるノグチゲラの親子を見ることができる。児童に自然の素晴らしさや環境問題への気づきを与え、主体的に自然保護に取り組む態度や、自分たちの生まれ育った地域を大切にする心情を育てるため、自然豊かな環境を活かした野鳥観察やその活動報告、自然保護活動を行う。

→「次世代支援部門」選出5団体・活動要旨

1. 青森県立五所川原農林高等学校 (青森県五所川原市)
水田に地下かんがいを導入することで、水田と畑を交互に利用することができる。このシステムは、用水を水田の地表面に入水させるのではなく、地中に埋め込んだコルゲート管から入水し、毛管現象によって地表面に上昇させる方式である。これにより、水位を自在にコントロールできることから、田畑輪換が可能となり、水田(畑)で稲作と大豆を交互に栽培できるようになる。これにより、雑草の抑制や農薬の軽減、水質浄化の効果が期待できる。また、大豆の根粒菌による窒素固定により、肥料の軽減にもつながり、環境に優しい農業が可能になる。化学肥料に頼らない持続可能な農業を研究した成果を広く全国にPRし、このシステムの普及を目指す。

2. 宮城県農業高等学校科学部復興プロジェクトチーム (宮城県名取市)
津波による浸水被害を受けた桜を後世に残すため、保存プロジェクトを立ち上げ、新校舎への植樹を目指して活動を行う。樹の治療や組織培養法による苗の育成などの活動を紹介することで、校内では、復興桜の思いをつなぎ、記念樹として学校交流の期待も寄せられている。環境変化の調査で塩害の影響を知り、樹の治療や土壌改良を継続している。開発した「宮農式環境保全型桜システム植栽法」では木質ガレキや想定外の植え方が注目される。浸水被害地へ赴き、苗の購入についてのアドバイスや手作り新聞の配布なども行う。

3. 岐阜県立大垣養老高等学校食品科学科食品化学班 (岐阜県海津市)
成分分析と微生物利用、食品加工の技術を生かし、地元をテーマに研究を行う。地元の滝や湧き水からアルコール発酵性酵母を分離し、その菌を使った酒造りやパンの発酵試験を実施。酒造りでは、地元のみかん果汁に培養した分離菌を加え、アルコール量を測定した。またパン作りでは、集菌した分離酵母を原料に添加し、パン生地を作り、発酵して焼き上げを行った。その他、名水100選である地元の湧き水「菊水和泉」の水質調査や地元で栽培した米や大豆を原料とした麹作りも行う。さらに、湧き水を食塩に混ぜ、熟成させて作ったしょう油を学校の給食で利用し、参加生徒の家庭で使用している。

4. 学校法人清風学園清風高校生物部 (大阪府大阪市)
絶滅危惧種であるニッポンバラタナゴの保護池で定期調査調査、保護、研究を行い、主にドブガイ、ヨシノボリ、植物プランクトンや動物プランクトン、グロキディウムの状況や産卵状況、ケイソウなどの水生物などの状況を調査している。その他、どび流し、水中撮影、繁殖行動観察、増えすぎたザリガニの捕獲など季節ごとの調査内容も異なる。今回の研究では、珪藻を食性とするドブガイに藍藻の発生を抑制、除去する研究を実施し、富栄養化したため池で生態系を壊さずアオコを凝集、浮上、除去方法を開発し、リンを再利用する可能性を探りたい。

5. 八重山農林高等学校 環境工学部 (沖縄県石垣市)
沖縄県には世界有数のサンゴ郡があり、生物多様性、地球温暖化防止にとって重要な役割を果たしている。しかし近年、農作物の育成に欠かせない国頭マージとよばれる赤土が海に流失し、深刻な環境問題となっている。赤土による海の汚染は、サンゴの死滅や産業の衰退、地球温暖化へとつながっていく。美しい自然環境を次世代に残し、温暖化を抑制する美しいサンゴの海を守るため、地域や教育機関と連携を取り、土壌流失を抑止する研究活動に取り組む。

■ 公益財団法人 コカ・コーラ教育・環境財団 概要

名 称 公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団
英字名称 The Coca-Cola Educational & Environmental Foundation
監督行政 内閣府
許可日 2007年6月25日 (※2011年9月27日 公益財団法人へ移行)
理事長 谷村 邦久
所在地 東京都港区六本木6-2-31
ホームページ http://www.cocacola-zaidan.jp/index.html
概要 2007年6月に37年継続していた日本コカ・コーラボトラーズ育英会と14年継続していたコカ・コーラ環境教育財団の事業を継承し、一元的に運営、推進できる母体として設立、2011年9月より公益財団法人に移行しました。心豊かでたくましい人づくり(Healthy Active Life)を理念とし、国際社会が求める青少年の育成と、彼らを取り巻く地域社会を支える人材の育成を通じ、豊かな国際社会の形成及び国際親善に寄与することを目的とした事業を展開しています。
主な事業内容 環境教育、奨学支援、スポーツ教育を柱とした各種貢献事業の実施
参考資料 第20回コカ・コーラ環境教育賞(受賞団体・最終選考会/表彰式)

■ 活動表彰部門 大賞受賞団体

白保魚湧く海保全協議会(沖縄県石垣市)

活動地域: 沖縄県

主な活動内容:

地先のサンゴ礁を先祖から受け継いだ財産と位置付け、地域住民が協力し、その保全と活用による村づくりを進めている。学校、地域住民、環境団体、行政が連携し、次世代を担う小中学校に対して、サンゴ礁体験、環境保全活動などの体験学習を実施。先人の知恵を受け継ぐことで、地域への誇りを醸成し、地域活性化にもつながっている。

<優秀賞受賞団体(9団体)>

・北海道栗山町立継立中学校(北海道)
・谷津干潟ジュニアレンジャー(千葉県)
・草津町立草津中学校(群馬県)
・港区立青山小学校(東京都)
・豊田市立土橋小学校(愛知県)
・まきのはら水辺の楽校(静岡県)
・学校法人 清風学園 中学生物部(大阪府)
・鳥取県東伯郡琴浦町立赤碕中学校科学部(鳥取県)
・阿蘇市立坂梨小学校(熊本県)

■ 次世代支援部門 大賞受賞団体

北海道札幌旭丘高等学校生物部(北海道札幌市)

活動地域: 北海道

主な活動内容:

石狩湿原の再生を目指し、トンボ相を湿地の生物多様性の指標とすることを考案し、実用可能性が認められた。今後はトンボがどのように生息範囲を拡大・分散していくかを調査し、湿原の保全や再生事業の規模の確定、植栽の設計に役立てる。また、地元の自然保護団体とともに調査地の水辺で観察会や自然体験活動を企画し、自らガイド役となって活動する。

<優秀賞受賞団体(4団体)>

・栃木農業高等学校 麻の郷活性化班(栃木県)
・静岡県立富岳館高等学校 キノコ研究班(静岡県)
・岐阜県立加茂農林高等学校 林業工学科 環境班(岐阜県)
・美らくいな (国立沖縄工業高等専門学校)(沖縄県)

■ 最終選考会/表彰式の様子

「第20回コカ・コーラ環境教育賞」最終選考会は、2013年8月10日(土)、北海道夕張郡栗山町の「コカ・コーラ環境ハウス」にて行われ、15のノミネート団体が日頃の成果や今後の取組みについて発表し、その中から両部門の大賞受賞団体が決定しました。

また、10日(土)には、北海道コカ・コーラボトリング札幌工場の水源である白旗山を環境教育賞のノミネート団体が訪れ、水源の保全活動を勉強し、白旗山の涵養のための植樹活動に参加しました。

11日(日)の表彰式後には、この雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウスで「水を守り続けるために私たちにできること」と題して、パネルディスカッションを行いました。環境教育賞ノミネート団体の他に、コカ・コーラ環境ハウスがある夕張郡栗山町の住民、そして札幌工場の地元清田区の住民をお招きし、世界、そして日本の水事情、そしてコカ・コーラの取り組みを学び、クイズなどを用いてわかりやすく伝えるとともに、次世代に向けて、私たち一人ひとりに出来ることを考えてもらい、発表をしていただきました。

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