ホーム > ニュースリリース

ニュースリリース

2014年

「コカ・コーラ 復興支援基金」、学校施設に29校目の太陽光発電設置、

岩手県、宮城県、福島県のエネルギー持続性を強化

〜2015年3月31日までに50校以上に太陽光発電システム設置を助成、

東日本大震災の被災地に再生可能エネルギーを供給〜

2014年5月21日

印刷する

● 伊達市立保原小学校は避難場所に指定されており、緊急時にも電力供給が維持される必要があることから、太陽光発電システムが提供されました。
● 東日本大震災後に設置された「コカ・コーラ 復興支援基金」では、支援総額25億円のうち15億円を拠出し、岩手県、宮城県、福島県の50校以上の公立小中学校に、太陽光発電システム設置の助成を行っています。

コカ・コーラ 復興支援基金」では文部科学省の後援を受け、本日、福島県の伊達市立保原小学校において、太陽光発電システムの竣工式を行いました。同校は、同基金の助成により太陽光発電システムが設置された29校目の学校施設となります。

伊達市立保原小学校は、緊急時の地域の避難場所に指定されているほか、東日本大震災の影響を受けた地域の子どもたちを支援するという重要な役割を担っていることから、今回の助成が決定しました。新校舎の屋根上に20kWの太陽光発電システムが設置され、2014年4月より運用を開始しています。太陽光発電システムによって作られた電力は、平常時は学校施設内で消費され、余剰電力は電力会社を通じて地域に供給されます。


伊達市立保原小学校の児童と太陽光発電システム

日本コカ・コーラ株式会社 代表取締役社長のティム・ブレットは、次のように述べています。「2011年3月の地震と津波の後、福島に赴き、最も必要なものは何か尋ねたところ、緊急時に機能するエネルギー源を確保するための援助という回答が圧倒的多数を占めました。本日、伊達市立保原小学校において、すでに太陽光発電が設置された28校、今後設置される学校と同様、われわれの考えが現実となったことをうれしく思います。東北地方の人々は粘り強い忍耐をもって困難を乗り越え、未来に向かい着実に動き始めています。今回、伊達市立保原小学校への助成を通じて地域を活性化し、将来的なエネルギーの安定供給に向け、この重要な地域の一助となれたことをうれしく思います。」

太陽光発電システムは電力を作り出すだけでなく、再生可能エネルギーと環境保護の重要性に関する環境教育の授業でも活用されます。

竣工式では、伊達市 鴫原 貞男副市長から仙台コカ・コーラボトリング株式会社 代表取締役社長鈴木 恭に感謝状が贈呈されたほか、文部科学省 大臣官房 文教施設企画部施設助成課 奈良 哲課長から祝辞、伊達市立保原小学校 佐藤 義仁校長と児童代表からお礼の言葉が述べられました。



仙台コカ・コーラボトリング株式会社 代表取締役社長 鈴木 恭は、次のように述べています。 「コカ・コーラは常に地域とともにあり、地域社会に貢献し、そして地域のみなさまとともに未来を作っていきたいと考えています。この度、伊達市立保原小学校への太陽光発電システムの設置を通じて、地域のみなさまに貢献できることを心からうれしく感じています。今後、同校が未来を担う子どもたちの学びの場として、また地域社会の復興の拠点としてより大きな役割を果たし、地域の未来がより力強いものとなることに期待しています。」

また、伊達市 鴫原 貞男副市長は、次のように述べています。「保原小学校は、伊達市の中でも最も児童数が多く、中核となる小学校です。地域の活動拠点としての役割があるだけでなく、環境教育に対応したエコスクールであり、災害時の避難所としての機能も備えています。今回、再生可能エネルギーである太陽光発電システムが設置されたことで、地球温暖化の防止に貢献できるだけでなく、非常用電源が確保されます。保原小学校への太陽光発電システム設置は、まさに復興の象徴となる事業です。今後、市内の小中学校における環境教育の充実、防災機能の向上にさらに取り組んでいきたいと思います。」

2011年の設立以降、「コカ・コーラ 復興支援基金」は、東日本大震災の被災地に25億円の支援を行い、1) 公立小中学校へのエコ支援事業、2) コカ・コーラ ホームステイ研修プログラムでは現在までに約200名の学生を米国と英国での研修に派遣、3) 岩手県・宮城県・福島県や市町村のニーズに応じた直接支援、の3つの活動を中心に展開しています。エコ支援事業では、防災対応機能を備えた太陽光発電(上限20kW)および蓄電池(上限16kWh相当)の設置に関する費用を コカ・コーラ復興支援基金が負担します。

参考資料

■ 文部科学省 大臣官房 文教施設企画部施設助成課 奈良 哲課長 祝辞 要旨

保原小学校は、きれいで使いやすく、地震があっても倒れない、安心、安全な学校です。今回、太陽光発電システムが設置されたことで、保原小学校は地球に優しく、また災害があっても電気を使うことができるようになりました。この学校は、多くの方の支えがあって成り立っています。どうかこの恵まれた環境で勉強できることを当たり前と思わず、学校を支えてくれている方々への感謝の心を忘れないでください。そして、みなさんが大人になった時には、小学生、中学生に恩返しできる人になってほしいと思います。

■ 伊達市立保原小学校 佐藤 義仁校長 お礼の言葉 要旨

火力発電では、化石燃料と呼ばれる石油や石炭が大量に使われ、電気だけでなく、環境破壊につながると言われる二酸化炭素も排出されます。太陽の光は、自然が私たちに与えてくれる最高のエネルギーです。それを使うことが、何より自然を大切にすること、未来を大切にすることにつながります。本校に太陽光発電システムを設置され、保原小学校が自然や未来に優しい学校になったことを、とてもうれしく思います。これからも自然環境を守る心と態度を誓い、感謝の言葉に替えさせていただきます。

■ 児童代表 お礼の言葉 要旨

旧校舎時代に起きた東日本大震災で黒板や天井が落ちてしまい、三校に分散して学習したことを今でも忘れられません。しかも、原発事故のために活動が大きく制限されました。その時、太陽光発電のように、安全でクリーンな、自然エネルギーの大切さを感じました。今回、多くの方々に元気づけていただき、今こうして私たちが新校舎で活動できることを、とても幸せに感じます。私たちは、みなさまの温かい思いを胸に、これからも一生懸命がんばって学習していきます。本当に、ありがとうございました。

■ コカ・コーラ復興支援基金について

コカ・コーラ復興支援基金」は、東日本大震災によって甚大な被害を受けられた被災地の復興支援のための資金拠出を目的に、公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団内に、2011年3月24日にザ コカ・コーラ カンパニーにより設立されました。
本基金は、公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団の活動理念「心豊かでたくましい人づくり」に基づき、次世代を担う子どもたちの教育支援をはじめとした、3つの事業を実施しています。本基金の具体的な活用方法につきましては、被災各地の適切な関係機関と密接に連携の上決定し、ウェブサイトなどを通じてご報告いたします。また、本基金は、日本コカ・コーラボトラー社による物資提供(500mlPETボトル換算で700万本以上)と義援金を通じた支援努力をさらに強化するものとして設立され、震災に対するコカ・コーラ社による支援総額は25億円以上となります。

コカ・コーラ復興支援基金」に関する詳細は、下記ウェブサイト
http://j.cocacola.co.jp/corporate/ccjrf/)をご参照ください。

■ 伊達市立保原小学校について

伊達市立保原小学校は、旧校舎の老朽化に伴い、平成22年度より改築工事に着工しました。同年、東日本大震災の発生により校舎が被災したため、周辺の小中学校を仮校舎とし、教育活動が再開されました。福島第一原発事故の影響により工事期間を2か月延長し、平成24年3月、新校舎での開校式を迎えました。新校舎建設にあたっては有識者による検討委員会からよせられた意見を基に、子供の豊かな学びの施設、文化的交流拠点としての施設、子供と大人が共有できる施設としての機能を持つ「市民立の学校」という理念を基づき事業が進められました。
新校舎は建設工事費27億円を投じ、約2万6000uの敷地、延べ床面積1万3000uの施設に、普通教室30、図書室や特別教室、校務センター、大小のアリーナ、低学年プールと25mプールなどを備えています。また、木のぬくもりが感じられる、明るく開放的でゆとりのある空間となっています。また、さまざまな形で東日本大震災の影響を受けた子供たちをサポートするため、新しい学習方法を取り入れるなど、教育内容においても最新の活動を行っています。
平成24年には、コカ・コーラ復興支援基金の助成が決定し、平成25年、新校舎の屋根上に計20kW超の太陽光発電システムが完成。平成26年3月より運用を開始しました。今後は、太陽光発電システムを活用した環境教育の授業を実施いたします。

ページトップへ